プロジェクトメンバー
大城房美(研究代表者)
筑紫女学園大学、文学部英語学科、教授。全体のとりまとめ。日本の少女/女性マンガと海外における MANGA や女性コミックスを、ジェンダー論から検証。先行研究における女性と主体性表現を基盤として、MANGA のグローバル化・グローカル化を通して構築された少女・女性文化と規制の影響関係を以下の3点を英語圏を中心に検証:① 日本の少女・女性マンガからの歴史的影響関係;② 日本の少女・女性マンガの各文化圏への広がりと受容;③ MANGA における女性表象と日本の女性/少女マンガの関係。
長池一美(研究分担者)
大分大学、国際教育研究推進機構、教授。女性を対象としながらも、異性愛に還元されないMANGA(男性の同性愛をテーマとするボーイズ・ラブ、Boys’ Love (BL)、女性の同性愛をテーマとする「百合」など)における主体性構築について担当。マニラ(フィリピン)での在外研修期間 (2019年度後期から2020年度前期) を活かし、多言語教育現場での MANGA 教材の活用とアジアにおける規制と教育に関する調査についても担当する。
濱野健(研究分担者)
北九州市立大学文学部、人間関係学科、准教授。ウエスタンシドニー大学人文学部博士(PhD)。主著にMarriage migrants of Japanese women in Australia: Remoulding gendered selves in suburban community (Springer, 2019年)、‘Witness to a transition: the manga of Kyoko Okazaki and the feminine self in the shift toward “flat culture” in Japanese consumer society.’ In F. Ogi, R. Suter, K. Nagaike, & J. A. Lent (Eds.), Manga in Asia and Beyond: Uniting Different Cultures and Identities (Palgrave Macmillan, 2019年)など。本プロジェクトでは、社会構築主義的な視点から日本における表現規制とその制度化についての分析を担当する予定。
杉本 バウエンス ジェシカ(研究分担者)
龍谷大学、准教授。ファン・コミュニティー研究の視点から公共圏における女性の主体性構築と規制問題を担当。アニメや映画の映像メディアなど、MANGA 以外のコンテンツ規制問題も考察する。また、京都国際マンガミュージアムでの学芸員としての経験と、ヨーロッパでのネットワークを活用し、国際的視野を含めた博物館学の観点からもMANGA 規制研究に貢献する。訳書にErotic Comics in Japan: An Introduction to Eromanga(Amsterdam University Press)がある。
竹内美帆(研究協力者)
マンガ研究・美術教育。2018年京都精華大学大学院マンガ研究科博士後期課程修了(芸術学)、筑紫女学園大学非常勤講師。ライプツィヒ大学客員研究員(2013年10月〜2014年3月)。マンガに関する主な著作は、「線から捉えなおす「劇画」 さいとう・たかを中心に」『日韓漫画研究』(京都精華大学国際マンガ研究センター、2013年、pp. 175-199.)、「Kouno Fumiyo’s Hiroshima Manga: A Style-Centered Attempt at Re-reading」『Kritika Kultura』vol.26、アテネオ・デ・マニラ大学、2016年、pp. 243-257.など。)本プロジェクトでは、調査協力やホームページ管理等を行う予定。
HP: https://miho-takeuchi.com
ガルブレイス・パトリック・W(研究協力者)
専修大学国際コミュニケーション学部准教授。東京大学大学院情報学環学際情報学府より博士号(情報学)取得後、デューク大学大学院にて博士号(文化人類学)取得。主著にOtaku and the Struggle for Imagination in Japan(Duke University Press)、AKB48(Bloomsbury)、訳書にErotic Comics in Japan: An Introduction to Eromanga(Amsterdam University Press)など。マンガ表現をめぐる規制問題、特に法律と倫理の観点を扱う書籍に取り組んでおり、ストックホルム大学出版局より出版が決定している。