各国の「女性」コミックスの社会的/歴史的な存在を改めて検証し、欧米/日本/アジアにおいて独自の文化の流れを形成しつつあるMANGA表現が「アイデンティティ」や主体性の表現にどう関わっているのか、比較文化論的視点から検討することで、「異文化を越えるメディアとしてのMANGAの可能性」をあきらかにする。
つまり以下のような基盤作りを目的としている。
○MANGAというメディアの「女性」の主体的空間としての歴史と将来に対する可能性をあきらかにする。
○MANGAというメディアの異文化間における歴史と将来に対するグローバルな可能性をあきらかにする。
○女性コミックス/MANGA文化とその歴史を日本に導入・紹介することで、欧米をはじめとして異文化に強く影響を受けてきた日本文化形成に関する文化表象論の観点に、別の視点を与える。